宮城県蔵王町 介護老人保健施設 リラの郷

宮城県刈田郡蔵王町にある老人ホームリラの郷は県内唯一の温泉付き介護老人保健施設です。

高齢化の波が著しい日本では、高齢者だけの世帯で身体症状の軽い方が、より重症な伴侶を介護する老・老介護も珍しくない時代となりました。

もし、同居あるいは別居している高齢の家族に介護が必要になり、健常な家族の誰かが昼夜を問わずその任務に尽くす事になった場合、在宅でできる介護には限界があります。

それは、介護が想像をはるかに超える重労働であり、身体的な疲労と、日々認知症と向き合う精神的な疲労が積み重なるためです。

私自身が体験した家族介護は、仕事のキャリアを失う危機感と常に背中合わせでした。安心して自分の大切な家族を任せられる施設を目指し、「誠実で仁愛なる奉仕」を職務理念に、「笑顔と輝きを尊重する介護」を介護理念として新生「リラの郷」を立ち上げました。

日本は伝統的な大家族制の名残りで、家族を施設で介護する事に対して罪悪感を持つ方々が少なくないと思います。私もその一人でした。しかし、欧州の介護先進国では、介護は介護のプロフェッショナルが行い、家族は深い信頼関係をいつまでも保つ事に重きを置いています。
「リラの郷」がお父様やお母様へ親孝行の場所と考えて頂けるような介護施設となることを目標に、また、独り暮らしで将来の生活を案じていらっしゃる方々には、大勢の友人ができて心穏やかに過ごせる場所となることを目標に、スタッフ一同、日々、真摯に取り組んでおります。

フランスでは「リラの花咲く頃」は「一年のうちで最も良い季節」という意味から転じて「人生で最も良い季節」という意味があります。
蔵王の地でリラ(ライラック)の花とともに美しい人生の季節を過ごしていただきたいと願っております。

[ 更新:2010-04-06 18:10:16 ]

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